パート別
レコーディング解説
レコーディング解説
各パートのレコーディングに関する解説を簡単に記載しました。特にレコーディングが初めての方やまだ経験が少ない方は是非お読みください。
ボーカル録音
ボーカルレコーディングでは高価なコンデンサーマイクを使用することが多いので、要望があればエンジニアに指示しセッティングは全て任せましょう。
歌メロの録音では始めから最後まで歌い切るのが理想ですが、楽器とはちがい喉には限界があります。ある程度テイクを重ねたら一番気に入ったテイクを軸にして部分的に録り直したり、別テイクから切り貼りして完成させていくこともできます。
その他、ハモリ等のコーラスやダブルは、ステレオに広げたり厚みを出すために同じパートを何回も録音することもあります。
ギター・ベース録音
主にセンターに定位するベースの音色は、バスドラムやボーカルと重なる定位であるため意外と音作りが難しいです。サウンドのイメージが固まっていない場合は、過剰なローのブースト等は控えてバランスの良いイコライジングを心掛けましょう。
ギターの録音では、各パートがバッキングかリードかどこに定位させるのか等、その役割によって音作りを考えるとよいでしょう。レンジの広いドンシャリサウンド、芯のある抜けのいい音等々、サウンド全体のイメージを持って録音に臨むことが大切です。
ドラム録音
ドラムのレコーディングは基本的にマルチマイクによる録音方法で当スタジオでは通常12〜14本のマイクを立てて行っています。
ドラムの録り音は、ヘッドのチューニング、打面と裏面のバランス、ミュート(倍音やサスティーンのコントロール)、マイクの立て方で大いにちがいが出ます。各タイコのピッチ、タイトな音かよく響く音か、シェルの鳴りやアタック感など、バンドが求めるドラムサウンドをメンバー同士で事前に話し合っておきましょう。
また、ドラムのセッティングとチューニング、マイクのセッティングからサウンドチェックまでに慣れている方で平均1〜1.5時間程度要します。